流されるままに。
呑んでいればご機嫌。
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尊敬する、大好きな、偉大な友人が小山清に傾倒している。「小山清に出会って自分の書く理由が見つかった」と。
「僕は自分の越し方をかえりみて、好きだった人のことを言葉すくなに語ろうと思う。そして僕の書いたものが、すこしでも僕というものを代弁してくれるならば、それでいいとしなければなるまい。(中略)僕なんかも笛でも吹けたらなあと思うことがある。たとえばこんな局はどうかしら。「ひとりで森へ行きましょう。」とか「わたしの心はあの人に。」とか。まま母に叱られてまたは恋人からすげなくされて、泣いているような娘のご機嫌をとってやり、その涙をやさしく拭ってやれたなら。 誰かに贈り物をするような心で書けたらなあ。」(小山清「落穂拾い」) 友人の住む世界は特殊で、描く世界も強烈だが、その文章は暖かく、対象への愛情に溢れ、私なぞはいつも贈り物をもらっているような気持ちになる。彼の書くもので、私はご機嫌をとってもらっている。 同じく「落穂拾い」より。 「仄聞するところによると、ある老詩人が長い歳月をかけて執筆している日記は嘘の日記だそうである。僕はその話を聞いて、その人の孤独にふれる思いがした。きっと寂しい人に違いない。それでなくて、そんな長いあいだに渡って嘘の日記を書きつづけられるわけがない。」 小山清の真似をして、好きだった人のことでも語ってみようか。それとも嘘の日記でも綴ってみようか・・・ PR |
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