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佐藤早苗著「東条英機 封印された真実」を読んだ。

著者は言う。「日本における東條英機の評価は、日本を戦争に導いて国民を苦しめ、日本中を焦土としてしまった軍人総理。(略)。私も疑いもなくずっとそう思っていた。」「ところが、私は仏壇の前の芳名帳を一目見たときから、その固定観念に疑問を感じ始めた。」「日本のみならず、アジア諸国の著名人士がなぜ、人目をしのんで“戦争犯罪人”として処刑された人物の霊に詣でる必要があったのか」

児島襄「東京裁判」を読んで、著者と似た感覚に陥った。東條英機は東京裁判において、自己弁護を一切せず、国家弁護と天皇無罪の証明に全精力を費やした。公式な遺書が、彼の心を全て語る。

「開戦当時の責任者として敗戦のあとをみると、実に断腸の思いがする。今回の死刑は個人的には慰められておるが、国内的の自らの責任は、死を以って贖えるものではない。しかし国際的な犯罪としては無罪を主張した。今も同感である。だが力の前に屈服した」

東條の責任感、天皇や国への忠誠。ひしひしと伝わってくる。涙なしには、東條を語れなくもなりそうである。しかし東條の手記は東條の歴史観でしかない。今度は逆の立場のものも読まなければ、と思う。私は私なりの歴史観を持たなければ。
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