流されるままに。
呑んでいればご機嫌。
× [PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
寒いので早々にテントに引揚げ、エアマットの上の寝袋にくるまる。これから、長い長い夜が始まる。
ふと目を覚ますと、風が轟々唸っている。テントは、ヘリポートの下、背の高さくらいの壁を背にして、ヘリポートへの巻き道のようなところに張っていた。左が東、右が西の切り通し、ちょうど東西の風の通り道であった。風の唸る音は、自分が山の上にいることを思い出させた。夜の長さを思った。突如、意味のわからない物哀しさが襲ってきた。この風の音を聞きながら、あと何時間この長い夜は続くのだろう。あと何時間、この風の音に耐えなければならないのだろう。夜はまだまだ長い。寝袋の中は、体温でぽかぽかしている。自分の外側にある寝袋を抱きしめる。 物哀しいまま、ウトウトしていた。目を覚ました彼が、寝袋から片手を出して、頭をぽんぽん、と叩いてくれる。その手にしがみつく。心地よい眠りがやってくる。夜の終わりはもうすぐだ。 PR |
カレンダー
フリーエリア
最新CM
最新TB
プロフィール
HN:
AKIKO
性別:
非公開
アナログ時計【トランプ】
忍者アド
|