流されるままに。
呑んでいればご機嫌。
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ウイルソン株、という名の切り株がある。大きな切り株で、入口があり、中に入ることができる。
トロッコ道を終え、森の中を縄文杉へ向かって歩いていた。私の屋久島イメージに最も近い森の中。山道らしい道だった。トロッコ道に飽き飽きしていたので、きついと言われる道であったが、気持ちよくて嬉しくてたまらなかった。すくっと背の高い大きな木が森を作り、木々の間からは、ちゃんと光が通っていた。 少し広いスペースが現れた。そこにウイルソン株があった。 この切り株がウイルソンという外国人の名前を持っているのは、発見したのがウイルソンさんだからだそうだ。1914年(大正3年)、アメリカの植物学者 Ernest Henry Wilson 博士が発見した。胸頭周囲13.8M。伐採されたのは、一説によると、豊臣秀吉による京都方広寺建立のためであり、当時で樹齢3000年であったという。 ウイルソン株の中はとってもとっても静かだった。清水が湧き、祠がある。部屋に入ってきたような感覚だが、切り株だから、天井がない。見上げると空。空なのだが、不思議なことに、空に向かって伸びている木の先に空がある。生えている木を真下から見上げていている。なんと、切り株であるウイルソン株から、その木は生えているのだ。切り株の中から若い木-とは言っても樹齢300年ほどと言われているが-を見上げるのに飽くことがない。その不思議な視覚。その生命力。ウイルソン株は、不思議な不思議なパラレルワールドだった。 PR |
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