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流されるままに。 呑んでいればご機嫌。
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 さて、涸沢で一休みして、ではなぜ奥穂小屋まで登ってしまったか。今回は涸沢までかな、と思っていたではないか。少なくとも、一日目は涸沢泊だと思っていたはずだ。山が初めてのMに涸沢を見せたかったし、涸沢まで行けば充分山を見せたことになると思っていた。Mを置いておいて我が身を振り返ってみても、自分の体力は涸沢まででは余りこそすれ、奥穂小屋までテントを担いで一日で行くには全然足りないという認識を持っていた。ではなぜ?勢い、としか言いようがない。涸沢でおでんとラーメンを食べてもまだ1時。荷物は重いが、まだ体力は残っている。荷物の軽いMはここまで軽々とわたしの前を歩いてきた。わたし以上にまだ歩ける。このあとはきついからとわたしが勝手に決めつけて、体力のあるMを昼から涸沢で呑ませていてよいものか。ザイテングラードがどんな道だったか、わたしの記憶はそこだけ欠落していた。前回の記憶では、二日目は確かにしんどかった。かなりヘタレで、2時間半のコースタイムをのろのろと4時間くらいかけた。でもぶつぶつ言いながらも歩いていたらそのうち着いたわけだ。きっとわたしの体力の問題だったのだろう。記憶は曖昧だ。今回は行けるような気がしてきたのだ。着くのは4時ごろになるだろうけれど、天気も崩れそうにない。ここで酒盛りを始めてしまうより、上まで行ってしまおう。
 ザイテンは、記憶以上に厳しいコースだった。涸沢までのハイキングのようなトレッキングとは違う。高度も上げなければいけないし、岩を攀じ登るようなことをしなければならない。背中の重い荷物も、自分の体重と一緒に持ち上げなければいけない。こんな大変な道だったとは。全くよくも来てしまったものだ。同じ世代の人たちで同じ時間に登っている人たちがちらほらいたから、心強かった。一歩一歩登っていれば、暗くなる前に、確実に奥穂小屋には着けるはず。
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