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流されるままに。 呑んでいればご機嫌。
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2007年12月31日。鎌取にて年越し。大きな焚火を囲み、ちょっと狂ったNew Year's Day。funkyなアメリカ人と、年下の男の子と。

 Mike:Are you a boyfriend & a girlfriend?
 Kiyoshi:I hope so.
 Akiko:Not yet.

2008年1月1日。初星を見上げながら鎌取の駅へ。上総一宮で初日の出、のつもりだったが、もっと海岸に近い駅がある、と聞いた。駅近くのコンビニで地図をチェックすると、東浪見、という駅が九十九里の海岸に一番近そうだ。初日の出は東浪見でつかまえよう、と合意。

明治39年(1906年)8月17日。碧梧桐は雨の中勝浦を出立し、御宿で昼食、大原まで馬車に乗り、そこから一の宮まで汽車の人となる。東浪見辺りは、汽車からの眺めになっている。

2008年1月1日。日の出時刻は6:49。東浪見着6:18。日の出をつかまえる!その一念で、走る。海岸へ向かって。明るくなってきている方向が、きっと海だ。走れ走れ。路地を行き、大きな道を渡ると、田んぼの中になる。松林が見えてきた。海はもうすぐそこだ。松林を抜けると。海!泣きたくなるような、そこは海。ぷかぷか浮かんでいるのはサーファーで、波に乗っていたサーファーたちは、日の出が近づいてくると、そろって沖の方を向き、ぷかぷかと漂っている。太陽は、もうすぐこの世にやってくる。暖流の上にできた雲の間から、強烈な光が洩れる。波がきらきら眩しい。

明治39年(1906年)8月18日。碧梧桐は、歩く歩く。上総一の宮から片貝、東金まで徒歩9里(36km)。「九十九里の砂原は、飢え労れた予には、ゴビの砂漠であった。馬の荷高なのが隊商の駱駝かとも疑われる」。東金から成東鉱泉まで車で2里。

2008年1月1日。東浪見からのローカル電車。あのときわたしの横で爆睡していた人は、わたしを通り過ぎていってしまうのだろうか。旅で出会った、他の人と同じように。
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